「健康のために何か運動を始めたいけれど、何をすればいいかわからない」
「ラジオ体操なら知っているけれど、第1と第2で何が違うの?」
そんな疑問や悩みをお持ちではありませんか? 実は、誰もが知っているラジオ体操には、驚くべき健康効果が秘められています。
まずは、ご自身の今の状態をチェックしてみましょう。
- 最近、なんとなく体が重く感じる
- ちょっとした段差でつまずきそうになることがある
- 運動不足は気になるが、激しい運動は怖い
- ラジオ体操の第1と第2、どちらが自分に合っているか知りたい
- 健康診断で血管年齢や骨密度を指摘された
ラジオ体操第1と第2の違いは「目的」と「運動強度」

ラジオ体操には「第1」と「第2」がありますが、実はそれぞれ作られた目的と対象が異なります。ご自身の体力や目的に合わせて選ぶことが大切です。
ラジオ体操第1:老若男女が対象の「身体調整」
ラジオ体操第1は、「いつでも」「どこでも」「だれでも」行えるように作られました。
- 目的: 身体全体の筋肉や関節をバランスよく動かし、身体の歪みを整えること。
- 特徴: リズミカルな動きで、筋肉をほぐし血行を促進します。
- 運動強度: 比較的軽め(1分間の脈拍数目安:90~100拍)。
ラジオ体操第2:働き盛りが対象の「筋力強化」
ラジオ体操第2は、もともと職場向けに、青壮年層(働き盛り)を対象として作られました。
- 目的: 身体を鍛え、筋力を強化すること。
- 特徴: 第1よりもダイナミックな動きが多く、筋肉にしっかり負荷をかけます。
- 運動強度: やや強め(1分間の脈拍数目安:110~130拍)。
(出典:かんぽ生命保険『ラジオ体操の動き』より)
科学的に証明された!ラジオ体操の驚くべき健康効果
たった3分程度のラジオ体操ですが、継続することで得られる効果は科学的にも裏付けられています。
1. 全身の機能が若返る(体内年齢・血管年齢)
ラジオ体操を継続している高齢者を対象とした調査では、実年齢よりも体内年齢や血管年齢が若く、骨密度も高いという結果が出ています。 全身を動かすことで血流が良くなり、動脈硬化の予防や新陳代謝の向上が期待できます。
2. 転倒予防とフレイル対策
ラジオ体操には、身体のバランスを保つ運動や、下半身の筋力を使う運動が含まれています。 これらを毎日行うことで、加齢に伴う筋力低下(フレイル)を防ぎ、転倒しにくい体を作ることができます。実際に、ラジオ体操の実践がフレイル・プレフレイル高齢者の身体能力(敏捷性やバランス)を改善したという研究結果も報告されています。
(出典:かんぽ生命保険『ラジオ体操の健康効果に関する共同研究の結果について』より)
3. 認知症リスクの低減にも期待
音楽に合わせて複雑な動きを行うことは、脳への良い刺激になります。「次はどの動きだったかな?」と思い出しながら体を動かすプロセスは、立派な脳トレ(デュアルタスク)となり、認知機能の維持に役立つと考えられています。

効果を最大化する「正しいやり方」と注意点
せっかくラジオ体操をするなら、効果を最大限に引き出しましょう。ただ漫然と手足を動かすだけでは、効果は半減してしまいます。
効果を高める3つのポイント
- 指先まで意識して伸ばす: 腕を振る動きや体を曲げる動きでは、指先や関節をしっかり伸ばすことを意識しましょう。可動域が広がり、ストレッチ効果が高まります。
- 呼吸を止めない: 動きに合わせて自然に呼吸を続けましょう。深い呼吸は酸素を全身に行き渡らせ、自律神経を整える効果もあります。
- どこの筋肉を使っているか意識する: 「今は太ももを使っている」「脇腹が伸びている」と意識するだけで、筋トレ効果がアップします。

無理は禁物!安全に行うために
ひざや腰に痛みがある場合は、無理にジャンプしたり深く曲げたりする必要はありません。椅子に座ったまま行う「座ってラジオ体操」でも十分な効果があります。ご自身の体調に合わせて調整してください。
1人では続かない…そんな時は「脳ニモ」で楽しく継続
ラジオ体操の素晴らしい効果はお分かりいただけたと思いますが、一番難しいのは「毎日続けること」ではないでしょうか? 「一人だとついサボってしまう」「正しい動きができているか不安」という方も少なくありません。
運動習慣を定着させるには、一緒に頑張る仲間や、正しい指導をしてくれるプロの存在が大きな助けになります。
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まとめ
ラジオ体操は、第1で「体を整え」、第2で「筋力を養う」という異なる効果を持っています。 ご自身の体力に合わせて選ぶことが大切ですが、どちらも継続することで血管、筋肉、そして脳の若々しさを保つ強力なツールとなります。
- ラジオ体操第1は、身体の歪みを整え血行を促進する(一般向け)。
- ラジオ体操第2は、筋力を強化し体力をつける(職場・若者向けだが調整して高齢者も可)。
- 継続することで、転倒予防や認知症対策にもつながる。
今日からラジオ体操を生活の一部に取り入れ、いつまでも動ける元気な体を目指しましょう。






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